矯正歯科ORTHODONTIC
歯科矯正を行なう目的は、正しい歯並びにすることで、不正咬合によって生じる様々な障害や、
口もとのコンプレックスを取り除くことです。
歯科矯正には、
一期治療 …… 永久歯が生える(約12歳)までに行われる予防的矯正
二期治療 …… 永久歯をきれいに並べる本格的矯正
の二つがあります。
歯が重なったり凹凸に並んでいると、十分に歯みがきができずに食べかすもたまりやすくなります。
そのため、むし歯や歯周病にかかりやすくなります。
歯並びが悪いと正しい咬合ができません。
そのために、食べ物を正しくかむことができず、まる飲みのクセがついてしまい、胃腸にも大きな負担を与えてしまいます。
顎の骨や顔の筋肉は、正しくかむことで発達します。
不正咬合だとそれができませんので、顎が未発達になったり、顔が歪んだりする影響がでてきます。
歯並びが悪いとコンプレックスの原因になり、話したり笑うときについ口もとを手で隠したりします。
ストレスもたまり、歯ぎしり、肩こり、姿勢も悪くなりがちです。
歯並びが悪いとコンプレックスの原因になり、話したり笑うときについ口もとを手で隠したりします。
ストレスもたまり、歯ぎしり、肩こり、姿勢も悪くなりがちです。
ヘッドギアーは、主に出っ歯のお子さんに用いる装置で、6歳臼歯を後方に移動し、
上顎骨の成長を抑制します。
結果的に下顎骨の成長を促進することになります。
リンガルアーチには二つがあります。
1)補助断線付きリンガルアーチ
受け口の治療で上顎に使用します。
2)固定式リンガルアーチ
永久歯の生えるスペースを確保するために主に下顎で使用します。
タングスパーは開咬の治療、舌突出癖の治療に使用します。
二期治療では、これらの症例を治療します。
マルチブラケット装置を使用
歯の表につけるラビアルブラケット
歯の裏につけるリンガルブラケット に分けられます
叢生(そうせい)
叢生
(そうせい)歯と歯が重なり合っている「八重歯」や「乱ぐい歯」のことです。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上顎前突
(じょうがくぜんとつ)上の歯が下の歯よりも突き出ているかみ合わせで「出っ歯」のことです。
反対咬合(はんたいこうごう)
反対咬合
(はんたいこうごう)下の歯が上の歯よりも前に出ているかみ合わせで「受け口」のことです。
開咬(かいこう)
開咬
(かいこう)奥歯はかんでも前歯はかみあわせずに開いている状態です。
日本矯正歯科学会(2020.4.2発表)より
〇最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1,2週間で慣れることが多いです。
〇歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
〇装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、
それらが治療結果や治療期間に影響します。
〇治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
〇歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
〇ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
〇ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
〇まれに治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
〇治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
〇様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
〇歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
〇矯正装置を誤飲する可能性があります。
〇装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
〇装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
〇装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態の
かぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやり直す可能性があります。
〇あごの成長発育によってかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
〇治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
〇矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
※今後修正が加わる可能性があります。